ブリス菌とは 虫歯予防 口臭予防 歯周病・歯肉炎予防 安全性 その他のブリス菌の効果

▶︎ 「BLIS K12」の安全性

  • ブリス菌は、ヨーグルト菌にそっくり!
  • ヒト臨床試験によりBLIS K12安全性を実証
  • BLIS K12は赤ちゃんが毎日口にしても安心
  • BLIS K12を大量投与しても異常なし
  • BLIS K12に毒性遺伝子はありません
  • BLIS K12の発がん性についても検査されました
  • BLIS K12は長年問題なく流通しています

BLIS K12 安全性データ1

BLIS K12は、ヨーグルト菌にそっくり!

図1は、Täpp らが作成したレンサ球菌の類縁関係を分類した系統樹です。

この系統図を見てみるとS.salivariusは、ヨーグルトの発酵に使われる安全なS. thermophilusと同じグループ(図の赤枠のsalivariusグループ)に属していることが分かります。

また、肺炎連鎖球菌が属しているmitisグループや化膿レンサ球菌のpyogenesグループ(図の青枠)などの病原菌群と、salivariusグループとは分岐から見て遠い関係にあることがハッキリとわかります。

Täpp らによる系統樹(2003)

図1.Täpp らによる系統樹(2003)

rnpBと16rRNAの遺伝子配列のデータベースからMrBayes(ベイズ法)を用い、事後確率50%以上になる短系統群を求めて作成。枝の上の数字はベイズ法による事後確率であり、下の数字はそれぞれ最大節約法(MP法)と最小進化法(ME法)でのブーストラップ値

BLIS K12 安全性データ2

ヒト臨床試験でBLIS K12が
安全であることが実証されています

Burtonらが、56人の男女(20歳から60歳)を対象に、BLIS K12の安全性と忍容性について、二重検盲無作為化プラセボ対照並行群間比較によって評価を行いました。

試験概要

BLIS K12をフリーズドライパウダーで1.1x1010CFU /日 摂取するグループと全く摂取しないグループに分けて28日間試験を実施しました。生化学、血液学、尿分析によって0日(ベースライン)と28日を比較して評価しました。

また、消化器官への認容性は、VGS(visual analog scale)によって評価しました。

試験方法は、ICH GCP (日米EU医薬品規制調和国際会議の医薬品の臨床試験の実施の基準)に準拠しています。

結果

VGS による回答結果ではBLIS K12フリーズドライパウダーが胃や腸などの消化器官に不快感を与えることはありませんでした。また副作用もなく、忍容性の高さが示されました。

表1は安全性評価基準(生化学と血液検査)の結果です。統計的に試験グループ(BLISK 12)とプラセボとに有意差は認められませんでした。(P > 0.05)

表1.バイタルサイン、生化学検査、血液学的検査、尿検査の結果

ALP=アルカリフォスファターゼ、AST=アスパラギン酸アミノ基転移酵素、ALT=アラニンアミノ基転移酵素、MCH =平均ヘモグロビン量、MCHC=平均ヘモグロビン濃度 数値はmean±SD で記載

(Food and Chemical Toxicology 49 (2011) 2356–2364 )

BLIS K12 安全性データ3

赤ちゃんに毎日飲ませても安心。
100人以上の乳幼児にBLIS K12入り粉ミルクを1年間毎日
与え続けましたが、普通の粉ミルクと同じ安全性でした。

cohenらによって、224人の乳幼児(生後7-13ヶ月)を対象に多施設ランダム化プラセボ対照並行群間比較試験が実施されました。

試験概要

被験者はいずれも体重が6kg以上で健康ですが、急性中耳炎と以前診断された乳児たちが選ばれました。

乳幼児に与えるBLIS K12入り粉ミルク(100gあたり)には、善玉菌が3種類BLIS K12 (5×107 CFU/g)、S.サーモフィラスNCC 2496(2×107 CFU/g)、ラクトバチルス・ラムノサスLPR CGMCC 1.3724(2×107 CFU/g)が配合されました。また、フルクオリゴ糖1.9gも善玉菌補助のため配合されました。

BLIS K12入り粉ミルクとプラセボの粉ミルクを100gあたり、それぞれ210mlの水に溶かし、1日最小300mlから最大630mlの量をそれぞれのグループの乳幼児に12ヶ月間毎日与えました。BLIS K12を与えられたグループでは、BLIS K12を1日あたり1×109 CFU〜2×109 CFU摂取する量です。

それぞれのグループの乳幼児に、身体測定(身長、体重)、医学検査、耳鏡検査を試験開始から2ヶ月ごとに実施し、ITT解析により評価しました。

結果

試験期間中に計876件の有害事象が発生しました。有害事象とは因果関係がハッキリしなくても薬物や商品を使用している間に被験者に好ましくない症状が出ることです。有害事象のうち93.1% は試験とは全く関係のないものでした。

BLIS K12入り粉ミルクとプラセボの粉ミルクの間に有害事象の発生数に有意差はありませんでした。同様に、両者、忍容性も良好でした。また、BLIS K12入り粉ミルクに乳幼児の成長に悪影響となる副作用は認められませんでした。

BLIS K12 安全性データ4

動物試験でBLIS K12を大量投与しても
問題は起きませんでした。

Burtonらがヒトの標準使用量の数千倍量(体重あたり)相当のBLIS K12をSDラットに投与して、急性毒性評価を実施しました。

試験概要

20匹のオスメスのSDラット(350〜500g)をランダムに4つの飼料を与えるグループに振り分けました。

ラットに与える飼料
1) BLIS K12入り(1.25×108 CFU)
2) BLIS K12入り(1.67×109 CFU )
3) BLIS K12入り(8×1010 CFU)
4) BLIS K12なし(マルトデキストリン、トレハロース、ラクツロース入り)

4つのグループにそれぞれの飼料を28日間投与して、さらに28日後の追加観察を行いました。

結果

生化学、血液学的分析の結果、BLIS K12の大量投与による有毒性と病原性は認められませんでした。肉眼的所見にも問題はありませんでした。またどの時間経過点においても統計的な有意差はありませんでした。

BLIS K12 安全性データ5

BLIS K12に病原菌の持つ毒性遺伝子は見つかりませんでした。

レンサ球菌には、様々な種類があります。口や喉の粘膜でウィルスや病原菌の侵入を防いでくれたり、美味しいお酒や発酵食品を作ってくれたりと、私たちの健康や生活にとって良い影響を与える細菌がある一方、体中に炎症を起こしたり、細胞を破壊する高い毒性を持つ危険なものも存在します。

レンサ球菌の細胞壁を構成する多糖体の特異な作りによって、その種類分けをするLancefield 分類というものがあります。

この分類法にはA〜V(IとJは無し)があり、病原菌としては特にA、B、C、G群のものと肺炎レンサ球菌が重要です。

例えば…

A群レンサ球菌(化膿レンサ球菌)は咽頭炎や、壊死性の筋膜炎に至る「とびひ」、死亡率の高い劇症型溶血性レンサ球菌感染症など、広範囲の病気を引き起こす病原菌です。

B群レンサ球菌(アガラクチア菌)は髄膜炎を代表とする乳幼児の病気に関係しています。

C群、G群のレンサ球菌はA群に次いで、劇症型溶血性レンサ球菌感染症を発症させることで、その注目度が増しています。

これらのレンサ球菌は次のような様々な病原性因子を作ることで病気を引き起こしていきます。

●Mタンパク質
Mタンパク質はA群レンサ球菌の細胞壁を構成している主要なタンパク質です。Mタンパク質の働きにより、A群レンサ球菌は免疫細胞の食作用からその身を守ります。このタンパク質は、病原菌に人の口の中の上皮細胞へ付着させたり、細胞内移行させることにも関係しています。また宿主の細胞を壊死させることにも関与しています。Mタンパク質は病原性レンサ球菌が持つemmという遺伝子にコードされています。

●C5aプロテアーゼ
食細胞は病原体を食べて無毒化する免疫機能にとって大変重要な働きをする免疫細胞です。炎症が起こるとその患部で補体C5aというタンパク質が活性化します。C5aが活性化することで、これに引きつけられて食細胞が集まり、病原体を取り除いてくれます。しかし、A、B、G群レンサ球菌が産生するC5aプロテアーゼという酵素が補体C5aを不活性化して食細胞を集める免疫機能を妨げてしまいます。C5aプロテアーゼは病原性レンサ球菌が持つscpA遺伝子にコードされています。

●ストレプトリジンS
ストレプトリジンS(SLS)ほぼ全てのA群レンサ球菌が産生する毒素です。この毒素は赤血球、多形核白血球、血小板など様々な人の血液中の細胞を破壊します。現在知られている中でも最も強力な溶血毒の一つです。血管や神経などの軟組織の壊死に関与する因子とも考えられています。sagA遺伝子にはSLS の前駆体タンパク質がコードされていて、sagA遺伝子はA群だけではなくC、G群のレンサ球菌株からも検出されます。

●SPE-B
SPE-Bは化膿レンサ球菌(A群)が産生する外毒素です。多くのタンパク質を分解してしまうシステインプロテアーゼと呼ばれる強力な酵素です。病原体の細胞間侵入にも関与していると考えられています。SPE-Bは病原性レンサ球菌が持つspeB遺伝子にコードされています。

●スーパー抗原SMEZ-2
スーパー抗原SMEZ-2は、全てのA群レンサ球菌が持つ強力な外毒素です。スーパー抗原とは、免疫の司令塔とも言えるT細胞の働きを狂わせ、免疫システムを根底から破綻してしまう大変恐ろしい毒素です。劇症型A群レンサ球菌感染症発症に寄与しているとも考えられています。スーパー抗原(SMEZ-2)は病原性レンサ球菌が持つSMEZ-2遺伝子にコードされています。

上記がレンサ球菌の作る代表的な病原性因子です。これらの毒素をコードしている毒性遺伝子がBLIS K12のゲノムにあるどうかを次の実験方法で調べました。

試験概要

毒性遺伝子sagA, scpA, smez-2, speBemmをDNAプライマーにして、BLIS K12の染色体DNAをサザンブロットハイブリダイゼーション法とPCR分析を使って毒遺伝子の有無を評価しました。 毒性の陽性対称として、S. pyogenes SF370 (M-serotype 1)を使用しました。

結果

図2のようにサザンブロット法では、BLIS K12に有毒性のDNAプライマーとのハイブリダイゼーションは検出されませんでした。

図2. S. pyogenes  SF37をHind IIIで分解したレーンをSF370(左側)とラベル。BLIS K12をHind IIIで分解したレーンをK-12(右側)とラベル。

図2. S. pyogenes SF37をHind IIIで分解したレーンをSF370(左側)とラベル。BLIS K12をHind IIIで分解したレーンをK-12(右側)とラベル。

(APPLIED AND ENVIRONMENTAL MICROBIOLOGY, Apr. 2006, p. 3050–3053 )

図3のようにPCR法では、BLIS K12にsagA, scpA, smez-2emm遺伝子は検出されませんでしたが、speBのPCR生成物のバンド(ラベルA)が検出されました。このバンドをゲルから取り出し配列を読み取った結果、BLASTで最も近い(90%一致した)のは全く毒性と関係ないサーモフィラス菌のrecA遺伝子でした。

図3. 1レーン: DNA 分子量マーカー (1kb, Gibco)、Kレーン:BLIS K12から分離されたDNA、Sレーン:S. pyogenes SF370から分離されたDNA、Nレーン: DNAを含まない対照

(APPLIED AND ENVIRONMENTAL MICROBIOLOGY, Apr. 2006, p. 3050–3053)

毒性因子は絶えず進化し、変化することに注意しておかなければなりませんが、結論としてBLIS K12には病気を発症させる主要な毒性遺伝子は検出されませんでした。付け加えると、後述するBLIS K12の市販後調査でも病原性レンサ球菌性と考えられる発症ケースはありません。

BLIS K12 安全性データ6

BLIS K12の発がん性についても検査されました

遺伝子が傷つけられたり異常が発生すると細胞が突然変異を起こしてがんになる可能性があります。これを変異原性と呼びます。

BLIS K12に変異原生があるかをエームズ試験によって評価しました。

ネズミチフス菌TA98, TA100, TA102, TA1535, TA1537 を使ったエームズ試験を行った結果、BLIS K12は点突然変異もフレームシフト突然変異も起こさず安全であることがわかりました。

BLIS K12 安全性データ7

長年問題なく大量流通していることが、
BLIS K12が安全である何よりの証

ニュージーランドでは、2002年3月から2011年6月までの間にBLIS K12入りタブレットが300万錠以上販売され消費されてきました。

この期間、BLIS K12入り製品の消費者から12件の有害事象の報告がありました。有害事象とは因果関係がハッキリしなくても薬物や商品を使用している間に被験者に好ましくない症状が出ることです。

有害事象のうちタブレットを使用して気分が悪くなったという報告が2件ありましたが、追跡調査をして結局詳しい原因はわかりませんでした。

ある成人の消費者からはBLIS K12を使用後、歯茎の炎症がおきたという報告がありました。歯科医で患部を検査した結果、β溶血性レンサ球菌による症状で、BLIS K12に関係ありませんでした。

また別の成人消費者から喉の痛みが悪化したという報告がありましたが、病院で抗生物質を処方された結果、完全にその症状はなくなりました。

他の成人消費者からはBLIS K12の使用後、喉の渇きと下痢が起こったと報告がありましたが、唾液検査の結果、β溶血性レンサ球菌もBLIS K12も検出されませんでした。

結局、どの有害事象もBLIS K12との因果関係によるものとは考えらませんでした。

また、オーストラリアでは、BLIS K12入り製品が250万錠流通している時点で、4件の有害事象がありました。 そのうち一つは顔の腫れ、一つはBLIS K12消費者自身ではなく、パートナーの炎症、2つは消化器官への不調でした。 有害事象のあった消費者は、いずれも、抗菌剤を含むマウスウォッシュなどを頻繁に併用していたことから、これらの有害事象はBLIS K12使用によるものとは考えられませんでした。

また、アメリカでも50万錠以上販売された時点で、有害事象の報告がありました。胃のけいれん、下痢や他の症状が出たというものでしたが、医療検査や研究検査の結果、この消費者の過去の医療歴によるもので、BLIS K12によるものではありませんでした。

このように、長年BLIS K12は多くの人に使用されていますが、BLIS K12を原因とする副作用は確認されていません。

以上の試験結果や調査結果から、BLIS K12はとても安全な善玉菌であると結論づけられます。


参考文献:
Täpp J, Thollesson M, Herrmann B (2003). Phylogenetic relationships and genotyping of the genus Streptococcus by sequence determination of the RNase P RNA gene, rnpB. Int J Syst Evol 53(6):1861-1871.

Burton JP, Chilcott CN, Wescombe PA, Tagg JR (2010). Extended safety data for the oral cavity probiotic Streptococcus salivarius K12. Probiotics Antimicrob Proteins 2(3):135-144.

Burton JP, Cowley S, Simon RR, McKinney J, Wescombe PA, Tagg JR (2011). Evaluation of safety and human tolerance of the oral probiotic Streptococcus salivarius K12: A randomized, placebo-controlled, double-blind study. Food Chem Toxicol 49(9):2356- 2364.

Cohen R, Martin E, de La Rocque F, Thollot F, Pecquet S, Werner A et al. (2013). Probiotics and prebiotics in preventing episodes of acute otitis media in high-risk children: a randomized, double-blind, placebo-controlled study. Pediatr Infect Dis J 32(8):810-814.

Burton JP, Chilcott CN, Wescombe PA, Tagg JR (2010). Extended safety data for the oral cavity probiotic Streptococcus salivarius K12. Probiotics Antimicrob Proteins 2(3):135-144.

Guglielmetti S, Taverniti V, Minuzzo M, Arioli S, Stuknyte M, Karp M et al. (2010). Oral bacteria as potential probiotics for the pharyngeal mucosa. Appl Environ Microbiol 76(12):3948- 3958.

GRAS Notice 591 - FDA

Goldenthal A, Morrison S, Caicedo A, Thompson G, Tuthill C (2005) [unpublished]. Subacute Toxicity Test of Streptococcus salivarius K12 in Rats: Final Report [Confidential]. (Study Report EL 55043). Prepared by Palmerston North, New Zealand: Estendart Limited for BLIS Technologies Ltd. Dunedin, New Zealand.